ファイストスの円盤に書かれた未解読文字を入力してみる

お疲れ様です。M.Kです。
年の瀬ですね。クリスマスも過ぎ、もうすぐ大みそかにお正月。
皆さん多少浮かれた気持にもなりますから、この隙に趣味に走っても誰も気づかないでしょう。

というわけで唐突ですが、『ファイストスの円盤』をご存知でしょうか。
紀元前1600年前、クレタ島のファイストスという古代都市の遺跡で見つかった円盤のことです。
粘土で作られたこの円盤の両面には、ぐるりと渦巻状に45種類の文字が、ハンコのようなもので押されて書かれています。

これらの文字は、この円盤の他に書かれたものがまだ見つかっておらず、いまだに解読がされていません。
そのレアな未解読の文字も、Unicodeには入っているのです。

ということで、このファイストスの円盤の文字をメモ帳に入力してみましょう。

まずは対応フォントをダウンロードします。

ファイストスの円盤のWikipediaページを下にスクロールすると、対応フォントのダウンロードができるリンクがあります。
Code2001とAgeanの二種類がありますが、今回はCode2001を使用します。
Aegeanの方が元の文字に似ているのですが、ダウンロード時にブラウザでセキュリティの警告が出ます。使用する際は自己責任でお願いします。

ttfファイルのダウンロードと解凍が終わったら、ttfファイルをダブルクリックします。
インストール画面が表示されるので、「インストール」をクリックします。
これでPCにインストールが完了します。

設定から「フォント設定」を表示して確認してください。

さて、メモ帳に文字を表示しましょう。
メモ帳を開き、書式→フォントでフォント設定を開きます。
フォント名で、先ほどインストールしたフォントを選び、OKを押し下げします。
これでメモ帳で文字が使用できます。


一旦、先ほどのWikipediaページに戻ると、□だった部分にフォントが表示されています。

とりあえず円盤上での文字の並びをメモ帳上で再現してみます。
A1(Aは発見されたときに上になっていた面のことです)の文字と同じと思われるものを、
上記のWikipediaのUnicode項目から……まあ入力とは書きましたが……ひとつひとつコピペで……

A1の文字がメモ帳上に再現できました!
文字の向きがWikipediaの記事とは逆ですが、元の円盤の文字の方は右向きなので合っています。

今回は以上です。
3600年前の未解読文字が収録されているとは、Unicodeは懐が広いですね。
他にも線文字A(こちらも未解読)も収録済みです。

参考資料
ファイストスの円盤(Wikipedia)

Unicode(Wikipedia)

吉川弘文館『世界の文字の図典(普及版)』

東京アプリケーションシステム

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